ペーパードリップのアレコレ

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ドリッパー各社は何の違いを押し出している?

前回、コスパの面からも抽出のコントロールのし易さからも、ハンドドリップがお勧めNo.1という記事を書かせていただきました。

違いはなにか

ではハンドドリップの器具を扱っているメーカーさん各社は、何の違いを押し出しているんでしょうね~

形でいくと、台形、円錐、円形。

いろいろなドリッパー

リブ(内側にある線)の長さ、深さ、形、向き。

穴の数だと、1穴、3穴。もしかしたら2つ穴もあるかも。

そして穴の大きさ。

下の穴から注ぎ口への広がり角度。

素材。

時間のコントロール

これらのほとんどは、コーヒーの粉がお湯に触れている時間をコントロールしているもので、この具合を各メーカーが工夫しています。

コーヒーが飲み物として扱われてから400年ほどですが、栽培、生産をはじめ淹れ方、器具も進化は止まりません。

あえてHARIO(ハリオ)のV60

どこのメーカーさんも考え抜かれた器具を輩出していますが、
コスパやどこでも手に入る事を考えるとHARIO(ハリオ)さんの
V60が家庭に1つあれば当面はOK。

HARIOのV60は、ホームセンターや近所のスーパーで
安価で直ぐに手に入りますし、
Amazonプライムに入っていれば
1個から翌日には自宅に届きます。

どちらで買っても500円前後です。

これに、サイズ感の合うペーパーフィルターと

美味しいコーヒー豆があれば、一先ずOK。

V60でコーヒーを淹れてみる

実は美味しいコーヒー豆があれば、
どのような抽出器具を使っても美味しいものです。

まだ不慣れな方は一般的な抽出レシピを目指してやってみましょう。

一般的と書きましたが、
このレシピは2016年にWORLD BREWERS CUPで
世界チャンピオンになられた
【粕谷 哲】さんの「4:6メソッド」を踏襲したものです。

4:6メソッド

STEP
300cc以上のお湯を沸かします。
STEP
コーヒー豆を挽きます

(今回は計算しやすい様に20g)

STEP
マグカップの上にHARIOのV60を置いて

V60じゃなくても、おうちにあるやつで大丈夫です。

STEP
ペーパーフィルターをセットします。
STEP
挽いた豆をドリッパー(フィルター)に入れて、平らに均します。
STEP
沸かしたお湯を、注ぎ易いように細口のポット、無ければ急須のようなものに移します。

湯温を下げるためでもあります

STEP
300ccのお湯を5分割で淹れていきます。

ブリュワーズチャンピオンの粕谷 哲さんは、
粉の量に対して15倍のお湯とおっしゃっていましたので、
今回は20g×15倍=300ccのお湯が必要です。


スケールが無ければ、
沸かした300ccのお湯を5回に分けて使いきる感じでいきましょう。

5分割の役割

5分割の意味合いですが、最初の1,2と、残りの3,4,5投で役割を与えます。

1投目60g蒸らし時間30秒 (甘みや酸味を調整します)

2投目60gお湯が落ちきったら3投目へ(甘みや酸味を調整します)

3投目60gお湯が落ちきったら4投目へ(濃度調整)

4投目60gお湯が落ちきったら5投目へ(濃度調整)

5投目60gお湯が落ちきったら美味しくいただきましょう。(濃度調整)

この役割分担の比率で「4:6メソッド」と呼んでいます。

抽出時間が3分を超えるようであれば、粉の挽き目をもうちょっと粗くしてみてください。

アレンジしてみる

慣れてきたら、
この4:6の前半の4(甘みや酸味の調整)を
アレンジして、最初に50g、
2投目に70g。
またその逆をやってみてもいいかもしれません。
最初の分量が少ないと甘みが強調されるようです。

4:6の後半の6(濃度調整)は
今回3回に分けて淹れましたが、
これを90gづつ2分割にしたり、
180gをいっぺんに淹れるなどのアレンジができます。

いっぺんに淹れるとボディー感がライト(薄く)になり
レシピ通り3分割で淹れるとボディー感はフルボディー(濃く)になります。
2投だとミディアムボディーですね。

器具が揃ったら美味しいコーヒーを淹れてみよう

コーヒー淹れるのが不慣れな方向けに書いてみましたが、
器具があれば早速やってみよう!

器具が無い方は800円くらい握りしめて、
スーパーでV60とペーパーフィルターを買って実践してみよう。

粉はできるだけ新鮮な豆がいいのですが・・・
コーヒーミル(グラインダー)が無い方は、
スーパーでも粉で販売しいますのでご安心を。

やってみると意外にも手間かからなし、
チャンピオンのレシピも決して難しくはありません。

慣れてきたら湯温、湯量、粉の量、挽き目、抽出時間など
変えながら楽しく実験して、自分好みのレシピを作りましょう。

レシピの存在

レシピがなぜ存在するかというと、
再現性を高めるためにあります。
とくにレシピ通りじゃなくても構わないのですが、
私の場合は、この「4:6メソッド」がひとつ基本にあります。

レシピとは別に湯温、挽き目、焙煎度合い、水の質も
気になりますが、挽き目だけは固定するように意識しています。

何かの要素を固定して仮説を立てないと検証が煩雑になってくるからです。

おまけ。その他の推しドリッパー

もう一つ推すならKONO式のMDK型シリーズです。


V60と同じように淹れても、コーヒー粉とお湯が触れあっている時間が少し長く感じるので、コク深い味わいになる気がします。

さらにもう一つ推すならORIGAMIドリッパーです。浅煎りコーヒーをサッとお湯を通過させたい時に使っていますが、なにより見た目が気に入ってます。

いろいろなドリッパー

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